メメントモリな話

我輩はゲームである。其ノ壱 (我輩はゲームである。) (Vジャンプブックス)

我輩はゲームである。其ノ壱 (我輩はゲームである。) (Vジャンプブックス)

普通にえのきど氏のいつものエッセイと思って読みつつ、
ある一編で「カミさんが車の免許取ったので2週間掛けて東北ドライブ旅行に出かけた話」になり
フツーにゲラゲラ笑って読んでいた所、
実はその東北旅行は「青森にある故・ナンシー関の実家へお線香をあげにいく」のが目的で
「妻が青森に着く頃落ち合って一緒に行こうと思う」と締められてた文章に
不意に虚を突かれた気がして急に泣いてしまった。

まぁ個人的に「ナンシーは元々えのきど氏の奥さんと大学の同級生」「才能を知ったえのきど氏がナンシーのデビューに尽力」といった裏話を知ってたからという事もあるんだろうけど。
他のエッセイも(「Vジャンプ」掲載で小・中学生向けという意識もあるんでしょうが)「死の話」「人生の話」とか泣ける話が(他誌で読む文章より)多い気がしますな。
逆にゲームの話が(ゲームエッセイという体裁なのに)少ないんだけど。まぁそれもまた良し。